セロトニンが不足する原因

脳の図

不安や恐怖が起こるメカニズム

人間の脳には扁桃体(へんとうたい)と言う部分があります。
この扁桃体は外部から刺激が入ってきた時に、危険かどうか判断して脳の他の部分に信号を送る役割をしています。

仮に危険と判断した場合は「不安」「恐怖」という感情と同時に
「呼吸が荒くなる」
「心臓がドキドキする」
「暑いわけでも無いのに汗をかく」
などの症状が起こります。
これらが不安や恐怖が起こるメカニズムです。

人間が生活していく上でずっと不安や恐怖を感じていては大変です。
そこで脳は不安や恐怖をコントロールする為に「セロトニン」という物質を分泌します。

しかし対人恐怖症の人は「セロトニン」が不足している為に、「ドーパミン」「ノルアドレナリン」のバランスが崩れ、普通の人は何でもない場面でも不安や恐怖を感じるようになると考えられています。

心を高揚させるドーパミン

ドーパミンは報酬系と呼ばれる伝達物質で、目標が達成されると心地よい快感を感じさせます。
再び快感を得ようと頑張るので、ドーパミンは人をやる気にさせてくれる効果があります。

不安や恐怖を感じさせるノルアドレナリン

ノルアドレナリンは「怒りのホルモン」「警告ホルモン」とも呼ばれる伝達物質で、ストレスを感じた時にやる気を高めたり集中力がアップします。
しかし過剰に分泌されると不安や恐怖を感じさせたりします。

調整役のセロトニン

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれる伝達物質で、心を安定させたりドーパミン・ノルアドレナリンをコントロールする役目があります。
また、夜になると「メラトニン」という物質に変わります。メラトニンは睡眠を促す効果があるので質の高い睡眠を取ることができます。

なぜセロトニンが不足するのか

セロトニンが不足する理由の一つとして現代人の生活習慣が問題だと思われます。

リズム運動不足

昔の人はどこに行くにも歩いていました。これによって自然とリズム運動をしてセロトニンが作られていました。
しかし現在では車や電車など交通機関の発達によって歩くことが少なくなりました。これによってリズム運動で作られるはずのセロトニンが不足するようになりました。

江戸時代の人々

太陽と規則正しい生活

テレビやインターネットなどの影響で深夜まで起きていたり、24時間営業のお店などの影響で昼夜逆転の仕事や生活をする人が増えました。
その結果、朝起きて太陽の光を浴びて活動した後、夜には寝るという規則正しい生活を送る人が減ってきました。
セロトニンは脳が太陽の光を感じると分泌されるので、太陽が出ている時間に外に出ない生活をしているとセロトニン不足に陥りがちです。

ストレスによる腸内環境の悪化

体の中にあるセロトニンの割合は腸に90%、血液中に8%、脳内に2%ほどだと言われています。
また、ほとんどのセロトニンは腸内で作られています。
腸内にある細菌によってビタミンB6葉酸が作られ、それを材料にセロトニンなどが作られます。

しかしビタミンB6や葉酸は強いストレスが掛かると減ってしまいます。
その結果ビタミンB6や葉酸を元にして作られるセロトニンやドーパミンが不足してしまうのです。
また、腸内細菌にはストレスを抑える効果があることがわかりました。

本来なら

腸内細菌がビタミンB6や葉酸を作る

セロトニンやドーパミンが増える

ストレスを和らげる

腸内細菌のバランスが整う

という好循環が生まれますが

現代では

強いストレスを受ける

ビタミンB6や葉酸が減る

セロトニンやドーパミンが不足する

やる気が無くなったり不安を感じる

ストレスを感じる

という悪循環が出来てしまっているのです。


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