他者視線恐怖症とは – 2つの改善法と3つの対処法

目を覆う女性

他人の視線が気になって避けようとしたり動けなくなった事はありませんか?

  • サングラスやマスクをしないと出かける事が出来ない
  • 他人が視界に入らない様に帽子を深く被ったり手で隠す
  • 前から人が歩いてくると遠回りでも道を変える

こんな行動をしたことがあればあなたは『他者視線恐怖症』かも知れません。

他者視線恐怖症とは

対人恐怖症(社交不安障害)の一種と考えられています。
他人の視線が気になり不安や恐怖を感じます。

視線そのものと言うより 「他人に自分はどう見えているのか」が気になります。
他人に見られる事によって自分の心の中を見透かされているように感じてしまいます。

他にも「見られたくない」という思いから

  • 夜でもサングラスを掛ける
  • 夏でもマスクをする
  • 視線を合わせたくないので前かがみで歩く

など不自然な行動をしてしまい、逆に目立ってしまいがちです。
また、会話をする時も表情がこわばったり、無意識に睨みつける様な顔をしてしまいます。

視線恐怖症は他にも

  • 自己視線恐怖症…自分の視線が相手に不快な思いをさせていると思い込んでしまう。
  • 正視恐怖症…他人の目を見ること自体に不安や恐怖を感じてしまう。
  • 脇見恐怖症…自分の視界に入った物や人を見たくなくても見てしまい、迷惑をかけていると思い込む。

があります。

他にも自分の容姿が醜いと思い込む『醜形恐怖症』の可能性もあります。

他者視線恐怖症の原因

他者視線恐怖症の原因は人によって違いがあります。
ただ、ほとんどは劣等感や自信の無さが原因です。

「自分の見た目が変だから見られている」
「自分の事をバカにして見ている」
「自分の事を見て笑っている」

という考え方をしてしまっています。

他者視線恐怖症の症状が進行すると外に出たり人と合うことを避けるようになり、日常生活が困難になります。
そうならない為にも早期に医師の診察を受けるなど、改善する為の行動をすることが重要です。

他者視線恐怖症を改善する方法

森田療法

他人の視線を感じると不安になったり恐怖を感じたりしますが、その感情に左右されずに目的を達成する為の行動を起こします。
自分の気分や感情を優先するのではなく目的を優先して行動するうちに、いつの間にか症状が気にならなくなるという治療法です。

自信を付ける

他者視線恐怖症の原因は劣等感や自信の無さです。
実際に治った、気にならなくなった人は「自信が付いたら自然と治った、気にならなくなった」と言っている人が多いです。
自信の付け方には2種類あります。

  1. 困難を乗り越えた時に付く自信
  2. 素の自分を出しても嫌われない・嫌われてもいいと思った時に付く自信

1.困難を乗り越えた時に付く自信とは

勉強を頑張っていい大学に入った
仕事を頑張って他の人より高収入になった
体を鍛えてマッチョになった

などの行動で付いた自信です。
この自信は一時的な物で、他の人より収入が下がったり筋肉が衰えたら自信を無くしてしまいます。
つまり常に結果を出し続けなければ持続できない一時的な自信です。

2.素の自分を出しても嫌われない・嫌われてもいいと思った時に付く自信とは

多くの人は家族には『素の自分』を出せると思います。
これは「素の自分を出しても嫌われない」と思っているから出せるんです。

もっと多くの人に素の自分を出せるようになると「素の自分を出しても嫌われない」、
あるいは「素の自分を出して嫌われてもいい」と思えるようになります。
これが自信になります。
しかもチョットやソットでは揺るがない強い自信です。

ではどうすれば素の自分を出せるのでしょうか。
それは相手を信頼することです。

弱みや本心を見られると嫌われてしまうと思いがちです。
でも実際は全くの逆で、自分の欠点や本心を見せてくれる人は他の人から信頼されて好かれる傾向があります。

特に対人恐怖症の人は「人に嫌われたくない」という思いが強く八方美人になりがちです。
誰でも平等に接するとも言えますが、実際には誰にも信用されません。

相手を信頼して素の自分を出せるようになれば他の人の目が気にならなくなっているはずです。

一時的な対処法

上で書いた改善法は効果が出るまでに時間が掛かります。
「今すぐ何とかしたい」という人の為に一時的な対処法をご紹介します。

薬・サプリメント

他者視線恐怖症は対人恐怖症(社交不安障害)の症状の1つと考えられています。
なので対人恐怖症に効果がある抗不安薬や抗うつ薬が有効です。

サプリメントについてはセロトニンを増やす『セントジョーンズワート』『トリプトファン』などが含まれている物が症状を抑える可能性があります。
ただし、これらは一旦は症状が治まりますが根本的な原因を解決しないと再発する可能性があります。

認知行動療法

他者視線恐怖症の人は「他の人が自分を見ている」と思い込んでしまっています。
実際にはそれほど見られていないのですが、この思い込みを変える事によって克服するというのが認知行動療法です。

認知行動療法の中でも「人とすれ違う時にチラッと相手の目を見て、自分のことを見ていないことを確認する」という方法がありますがあまりオススメ出来ません。
なぜなら、この方法は何十回、何百回と繰り返さないといけないんですが、たまたま目が合ってしまう事もあるからです。

この方法は何十回、何百回と繰り返しても目が合わないという前提で行います。
そのことによって「自分の事を見てないんだ」と脳に思い込ませるのです。

しかし、実際には「100%目が合わない」という事はありません。
何気なくチラッと目を見てくる人は必ずいます。
もし1回でも目が合ってしまったら、「やっぱり自分を見てる」とさらに思い込みが激しくなってしまいます。

特に他者視線恐怖症の人は対策としてサングラスやマスク、帽子を深く被るなど結果的にチョット怪しい見た目になってしまって見られやすくなります。
また挙動不審な行動をして人から見られやすいので、この方法はあまりオススメ出来ません。

他の事に集中する

意識が他の事にいっている時は他者視線恐怖症の症状は出ません。
なので意識的に他の事を考えて他人の目線に意識がいかないようにします。

歩いている時

  • 目に入った数字を足し算することに集中する
  • 目に入った物や言葉を英単語にすることに集中する

仕事中

  • わざとやる事を増やして忙しくする

会話中

  • 会話の内容を理解することに集中する

まとめ

他者視線恐怖症を克服するには時間が掛かります。

  • 薬・サプリメント
  • 認知行動療法
  • 他の事に集中する

などで一時的な対処をしつつ

  • 森田療法
  • 自信をつける

などで他者視線恐怖症の克服を目指していきましょう。


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