振戦恐怖症とは ~対人恐怖症が原因のふるえ~

飲み物を出す手

振戦(しんせん)恐怖症とは

人前などの緊張する場面で手や足が震えてしまった事がある人は沢山いると思います。
しかし、人前で常に手が震える、人に見られていると思うと震えるという人は『振戦(しんせん)恐怖症』かも知れません。

緊張、興奮、寒さなどが原因で震えるのは「生理的振戦」と呼ばれます。
生理的振戦は一時的なもので、原因が無くなればふるえの症状も無くなるので問題はありません。
しかし、震える事を気にし過ぎたり、震える事を恐れて人前に出ることを避けるようになる等、日常生活に支障をきたす様になると治療が必要です。

このページでは対人恐怖症が原因の振戦恐怖症について書いています。

振戦恐怖症の症状

人前や自分の行動を見られていると思うと手、足、声、頭などが震える。

  • 人にお茶やコーヒーを出す時に手が震えてしまう
  • 受付や窓口などで字を書く時に手が震えてしまう
  • 会話や電話などで声が震えてしまう

振戦恐怖症の原因

対人恐怖症の振戦恐怖の場合は心に原因があることが多いようです。
最初に書いたように緊張で震える事は誰にでもありますが、震えて恥ずかしい思いをした事をいつまでも覚えていて、「また震えて恥ずかしい思いをするのでは」という不安から余計に震えてしまうという事が多いです。

また、人は興奮や緊張するとアドレナリンという物質を分泌しますが、アドレナリンがβ(ベータ)受容体という所を刺激してふるえの症状が出ると考えられています。
対人恐怖症の人は普通の人より緊張する場面が多く、緊張の度合いも強いので余計に震えると考えられます。

よく似た症状の他の病気

本態性振戦
医学用語で本態性は「原因不明」、振戦は「ふるえ」という意味なので
本態性振戦は「原因不明のふるえ」ということになります
ふるえが症状の疾患の中では最も多い
動いている時や特定の姿勢をとっている時に震えやすい
中高年に多い
パーキンソン病
手や指、足が震える
筋肉がこわばって動かしにくくなる
症状が進むと寝たきりになる事もある
安静時にも震える
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
細かく震える
若年層に多い
甲状腺ホルモン値などを測ればわかる

文字を書くときにだけ震える場合は「書痙(しょけい)」という別の病気です。
書痙(しょけい)とは ~簡単に出来る改善法~

振戦恐怖症の見分け方

対人恐怖症が原因の振戦と本態性振戦は医師でも見分けることが難しいようです。

  • 人前でだけ震えるのが対人恐怖症の振戦恐怖症で、一人の時でも震えるのが本態性振戦
  • 「震える」から緊張するのが本態性振戦
    緊張や不安があるから「震える」のが対人恐怖症の振戦恐怖症

という意見もあります。

下のチャートは医師が使用している簡易的な見分け方です。
あくまで目安なので、振戦恐怖症の疑いがある人は医師の診察を受けて下さい。

ふるえの診断チャート

震えの診断チャート
引用元 : 本態性振戦の診断と治療

振戦恐怖症の治療法

薬を使った治療法とそれ以外の治療法があります。

薬を使った治療法

対人恐怖症の治療には「抗不安薬」や「抗うつ薬」が使用されますが、ふるえの症状が強い場合は本態性振戦と同様に「β(ベータ)遮断薬」という薬が有効なようです。
その中でも「アロチノロール」という薬は保険が適用されるようです。

薬を使わない治療法

森田療法
自立訓練療法
鍼灸治療
漢方薬
など


こちらの記事でサプリメントをいくつか紹介しています。↓

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